シェルチェアのエルゴノミックデザインを最大限に活かす座り方②座骨が前後に倒れる原因

イームズシェルチェアのエルゴノミックデザインを最大限に引き出す座り方②
座骨が前後に倒れる原因「イームズ シェルチェア 疲れる」は本当か?

 

日本語でイームズシェルチェアを検索をすると、キーワードの中に、「イームズ シェルチェア 疲れる」というワードが出てくることにみなさまお気づきですか。

個人の好みや体格などの差がある話とは思いますが、実は私もイームズシェルチェアに座ると疲れる一人でした。

どうしてだったのでしょうか?

その①ではシェルチェアに座った際に、姿勢がくずれることがあり、姿勢がくずれると当然、疲れることがあったことにふれました。

 

流線型のエルゴノミックデザインを活かしきるには、座骨の角度に要注意!という話

ここまでがその①でのお話でした。

 

その②では、シェルチェアで座骨の角度が前後に倒れるときは、どのような時か原因を考えてみましょう。

 

シェルチェアに腰をかけている際、座骨の角度が前後に倒れるとき、それは滑るときでした。

 

特に滑りやすいのは、

(1)ポリエステル素材のスカートをはいている時

(2)シェルチェアの座面が高く、足の裏全面が床に着かない時

(3)シートパット毎、前へ動いてしまう時

 

この3つの時でした。

 

(1)は洋服の生地素材が変わると余り滑りを感じることがなく、ツルッとした化繊入り素材の洋服が原因ですが、前後に滑ることがありました。

 

(2)は身長が低く、シェルチェアに深く腰をかけると足の裏全面が床につかないため、少し前寄りに、前傾で座っていることがありました。すると腰が奥に向かって滑り、座骨が前に傾き、反り腰になっていました。

 

Cover-it-All(カバー・イット・オール)運営事務局のヴィンテージのイームズシェルチェアが、たまたまキャスターベースだったこともあり、身長160cmの日本人女性の標準身長では座面の高さが若干高かったのです。

 

これは、体格の大きな方は足の裏全面が安定的に床につくため、自然と流線型のエルゴノミックデザインを活かした座り方ができるため防げるでしょう。体格の小さな方には同じように滑ることがあると考えられます。

 

(3)シートパット毎滑ることは、(1)や(2)にも関連しますが、座っている位置が前や後ろにずれていると、シェルチェアとシートパットの設置部分に力が入り、シートパット毎、前後に滑り姿勢がくずれることがありました。

座面に置く形状のシートパットは素材によっては、(1)の洋服が滑る場合と同様に滑ることがあるでしょう。

 

座骨が前後に倒れて歪んだ姿勢で座っている場合、背中のS字カーブが整わず、頭の重さが、背中や腰に負荷をかけるため、肩こりや腰痛、目の疲れや頭痛、背中のコリを引き起こすと言われています。

 

逆に、背中のS字カーブを整えた姿勢で座ると頭の重さは骨盤にかかります。身体の中で一番大きな骨で重さを支えることができるため、負担の少ない状態で体を支えることができ、疲れにくくなります。

 

シェルチェアのエルゴノミックデザインを最大限に活かし、是非とも良い姿勢で座っていたいですね。

 

では、どうしたらシェルチェアで小柄な方も滑らずに、良い姿勢をとることができるのでしょうか?

 

その③で考えてみましょう。

 

 

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